ワーママと本と冒険の旅

年間100冊読むワーママ(2児の母)が読んだ本についてご紹介します!

自分の生活が愛おしくなる本

年度末&新年度で職場も育児もバッタバタです。

読者の方もそんな毎日をお過ごしでしょうか?

今回オススメするのはそんなバタバタしているときだからこそ読んでほしい、眺めてほしい本です。

働く人、子育てを頑張る人へオススメの本 その21

『そんなふう』川内倫子 ナナロク社 2020年

そんなふう

そんなふう

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趣味で(一応)写真をやっているので、写真家・川内倫子さんのことは知っていました。

というか、仲間内で彼女の光具合や空気感が好きなメンバーがいるため、私の中ではものすごく有名な方です(実際、本当に有名な方ですが)。

この本は彼女が子どもを妊娠、出産、そして子育てをする日々を綴ったエッセイと写真で構成されています。

なので特にママさんが読むと「そうそう私もそうだった」と共感できる部分もあると思います。そして私的には「こういったいわゆる芸術家の人も普通のお母さんなんだ」と安心しました(汗)。

そして精力的な活動されている写真家だけあって、娘が小さいうちから国内はもとより海外にも連れて行って、自分の仕事をこなす様子はかっこいいなあ、と。

もちろんそれは親や夫のサポートがあるからですが、彼女の文章の端々から友人、仕事仲間、親族等々・・・関わった人たちと縁を切らさずに生きている姿が見て取れました。

私はけっこうドライな性格なので、関わりが薄くなるとなかなかその縁を続かないというか・・・正直、面倒に思ってしまう部分があります。

この本を読むとそういう自分の性格を見つめ直したほうがいいのかなあと思いました。

写真家という職業柄、たまたま知り合った人が大事な仕事仲間になることもありそうなので、自然にアンテナを張っているのかもしれませんが、そういったアンテナはどの職業で必要だなあと。そして様々な人間関係があるからこそ人生に深みというか味わいが出てくるような気がしました。

また文章の切れ目に差し込まれる彼女の写真を見ていると子どもの写真を撮りたくなります(笑)

それはどこかへ出かけたときの写真ではなく「特別でない、いつもの生活」の写真です。

この本を読むと自分が子どもや家族と過ごせていることの幸せを、どこか冷静に認識することができるので、もし最近、色々忙しくてクールダウンしたい方は、ぜひお手にとってゆっくり、時間をかけて読んでみてください。