今年のマイベストブック その5
今回はちょっと視点を変えて、写真集の話を。
タイトルはズバリ
『読む時間』2013年 創元社 アンドレ・ケルテス(1894〜1985)
私は実は趣味で写真サークルなんか入ったりしながら、カメラ生活を楽しんでいる身なので、ときどき写真集を眺めてみたくなります。
今回の出会った写真集は本、新聞、台本、聖書等々・・活字を読んでいる人を撮影したものです。国もニューヨーク、フランス、日本と様々で、場所も場面も年齢もバラバラなのですが、「その人だけの静かなる世界」が写真から滲み出ていて、写真を眺めるだけで楽しいです。
巻頭に谷川俊太郎の詩がついており、文字と向かい合うことの素敵さについて語っておりここもオススメですが、メインはモノクロ写真のみのため読む部分はほとんどありません。
この写真集を見ると、自分自身は本を読むときどんな佇まいなのだろうと・・・ちょっとドキドキした気分になります。
そんなドキドキを味わってみたい方はぜひどうぞ。