今年のマイベストブック その2
『Kの昇天』
『檸檬』
梶井基次郎
作者が有名な小説家、詩人でありますが、ちゃんと作品に触れたのは恥ずかしながら初めてだったかもしれません。
この2つの作品 私はこちらのシリーズで読みました。
他の作品もですが、薄い絵本ような装丁で、中身もイラストが多数おり混ざっているので読みやすいシリーズです。
『Kの昇天』は しらこ
『檸檬』は げみ
というイラストレーターさんが手掛けており、文章の世界観とマッチして、一気に文学の世界に引き込んでくれます。
特にこの2作品は文章と絵にダブルで酔いしれるという意味でオススメです。
私は日本近代文学は文章量、言葉の大波に圧倒されてしまうこともあり、お腹と肩に力を入れて「えいやっ!」と読むのですが(笑)、梶井基次郎の作品はそこまで重さはないので読みやすかったです。
月夜の世界観やおはじきの美しさを艶めかしいけど品のある文章に仕立てているところが印象的でした。
仕事や育児や、そういった日常生活から一瞬離れたいときは、こういった美しい日本語にどっぷり浸かるのもストレス解消かもしれません。