今年のマイベストブック その1
『親の期待に応えなくていい』鴻上尚史 小学館 2021年
「子供への接し方が最近、ヒートアップしてしまって疲れる・・・」
と思っている親たちにぜひ読んでいただきたいです。
小学館 YouthBooks というシリーズの中の1冊。
中高生向けの哲学書、生きる指南書的なラインナップになっているようです。
ほかのシリーズも何冊か読みました。
図書館に置かれていたのはカバーのない状態だったのですが、各々のイラストカバーがカラフルで素敵だったりします。
今まさに子供を育てている身としては、このタイトルはソワソワ、ゾワゾワしました(笑)。
なので、ずいぶん前から行きつけ図書館の棚にあることは知っていたのですが、なかなか決心がつかず手に取れず・・・。
親とは、他者とは、社会とは、そして自分自身とは・・・
思春期の10代が煩わしいと思うであろう世の中のことが分かりやすく説明されていて、すっかり社会に、親に染まった大人の私が読んでも「うーん、なるほどー」「俯瞰的に世の中を見れるなあ」とヒートアップしていた子供への接し方を顧みることができて良かったです。
なので、10代だけではなく、子育て世代のパパ、ママや、会社の人間関係でモヤモヤしている人にもおすすめです。
そして親ならつい忘れがちなことがこちら
「親は子を一番理解しているが、一番役に立つアドバイスができるわけではない」
子供のことを理屈抜きで可愛がること悪いことではないが、客観的な視点から子供と冷静に関わらないと、子供から本当に『うざい親』となってしまうのだろうと感じました。