今年のマイベスト ブック その7
『子育て経営学』宮本恵理子 日経BP社 2018年
子育てをしつつ経営者でもある方たちにインタビューした内容になっています。
インタビュー対象者の仕事が経営であるため、
プライベート(=子育て)においてもプラン(=教育方針)を持って生活している方が多いなあと勉強になりました。
インタビューを受けた方が全員パパであるため、配偶者(つまりママ)目線からすると違う意見や視点、愚痴(笑)があるのでしょうが、どの家庭も子供を「ひとりの人間」として接しているのだなあと思いました。
とにかく親の負担を軽くして仕事と育児と家事をうまく回すために、こういった人たちはいろいろお金をかけれていいなあと、庶民の私はついついイジイジ、ウジウジしてしまうのですが、確かに「人に頼る」とか「お金に頼る」とかに過剰に後ろめたさにを感じるのも変だなあ・・・と。
たぶん無意識に「家のことなのに、子供のことなのに、お母さんがやらないでどうするの?」という変なプレッシャーを感じているのだと思います。
そして「全部自分でやって私って頑張ってる!」という自己承認欲求もあるのだろうと。
でもそれって、本当に自分の健康にいいのか?
本当に子供にとっていい家庭になっているのか?
現実問題として、気軽に他人やモノに任せられるような収入はないのですごーく参考になる本というわけでないのですが、
子育て中のお金の使い所、心構えを考えてみたい方にはオススメです。
「他者やモノに任せられる、頼れる」ならそうしてみてもいいんじゃないか・・・そんなふうに肩を押してくれる本でした。